第46回シンポジウムのご報告

令和6年10月13日(日)、東京都北区の北とぴあ・飛鳥ホールにおいて、第46回シンポジウムが開催されました。
今年のテーマは「占いに対する認識と向き合い方を探る~AI社会における占いの存在意義~」。各講師より、それぞれの専門分野から占いの未来を展望するお話があり、参加者の皆さまが熱心に耳を傾けていました。

■「大熊茅楊 易学入門講義録 初等科の講義について」

二見眞有

 冒頭に流れた大熊先生のお声は、AIで生成されたものだそうです。懐かしいと感じる方も、初めて耳にする方も皆びっくり! その後のお話にも大熊先生のお人柄が偲ばれるエピソードがふんだんに盛り込まれ、とても興味深いものでした。

■「日本における西洋占星学の1200年~平安から令和へ」

青木良仁

 1200年以上も前に、空海によって仏教の経典のひとつとして日本にもたらされた西洋占星学。平安文化の中に見られる占星学から始まり、信長や本能寺の変のホロスコープ、明治期の再上陸を経て、AI登場まで。短い講義時間の中で、日本における西洋占星学の歴史を俯瞰していただきました。

■「『姓名易』について~姓名学と易学、そして四柱推命を絡めて幸運な人生を期す方法」

秋山勉登務

 姓名学と易学を総合して運勢を見る、「姓名易」。高い的中率を誇りながらあまり一般的でないこの占法について、算出方法から運勢を見る方法まで詳しく解説いただきました。初めて聞く方がほとんどだと思われる中、参加者の皆さまは興味深く聞き入り、アンケートでは「もっと時間をかけて聞きたかった」というお声も多数いただきました。

そして会の締めくくりには、外部顧問の鏡リュウジ先生のご紹介で、西洋占星術史を専門とする歴史研究者、ドリアン・グリーンバウム博士よりご挨拶をいただきました。博士は、ロンドンのウォーバーグ研究所でヘレニズム占星術におけるダイモーン研究をされた、占星術の歴史についての世界的権威のおひとり。シンポジウムが今後ますます活気を帯びていく兆しを感じながらの、素晴らしい閉幕となりました。ご参加の皆さま、誠にありがとうございました。

来年のシンポジウムは、令和7年10月5日(日)、同じく東京都北区の北とぴあで開催予定です。皆さまに楽しんでいただける内容を鋭意企画中ですので、ぜひ今からスケジュールしておいてくださいませ。