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一般社団法人 日本占術協会【公式サイト】 50周年記念特設ページ

五十周年の歴史を訪ねて未来を想う

日本占術協会長 富塚崇史

日本占術協会長 富塚崇史

この度日本占術協会創立五十周年を迎えて祝辞を申し上げます。この記念すべき祝いの時に会長と言う重責で臨むことができるのは大変光栄であり身の引き締まる思いです。日本占術協会の創立は昭和49年(1974年)であり今年は50年の節目の年となります。

当初は日本占術協議会として船出しましたが当初参集された先生方は斯界を牽引けんいんする錚々そうそうたる実力者ばかりであったため、個性のある先生方の意思の相違が顕著となり方向性が定まらなかったようです。

その後三須啓仙先生を中心とする方々が東洋運勢学会を立ち上げて独立されたと聞いております。結果的に日本占術協議会は解散となり、新たに浅野八郎、大熊茅楊の両先生を筆頭に志を同じくする占術家が集結して設立したのが日本占術協会の正式な設立年度となっております。

浅野八郎会長と大熊茅楊副会長は、初めて出会った時からお互いピピッと、通じ合うものがあったので、御自身たちが八熊ラインと称して阿吽あうんの呼吸で物事を迅速に進められたと回想されておりました。

日本占術協会は浅野会長が協会の顔となり活動され、大熊副会長が協会運営を担って事業を展開し日本占術協会の礎を築いて下さいました。

平成3年(1991年)には占術協会が念願とする世界占術大事典を大熊副会長を先頭に総力を傾けて刊行し、占術学の集大成としました。今回は五十周年記念事業として大辞典の改訂版に取り組み、表現の現代化と内容の充実に努めてリニューアル出版する運びです。

それら20年間の精力的活動の最中大熊茅楊副会長が病いに倒れて平成6年6月5日急逝されました。その痛手を乗り越えて協会を一身に背負われた浅野会長は、かねてより招聘していた西洋占星術のパイオニア、ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベ先生と大熊先生の高弟、東洋運命学の実力派福田有宵先生の二人を副会長に迎えて両翼とされ、東西運命学の融合を形の上で実践されました。それ以来協会員は東西占術家の融和が伝統となっております。

また、浅野会長が国際シンポジウムや学術交流を通して提唱されていた「世界占いの日」を1999年9月9日と定めて9・9占いの日を制定しました。この記念日を広く社会に浸透させて行きたいものです。

さらに平成26年(2014年)法人格の取得により一般社団法人、日本占術協会が発足し社会的な責任が一層重いものになりました。

これらの歴史は日本占術協会の理念とする東西運命学の融合、占術士の社会的地位の向上、占術学の学術的認知への取り組みが根元ですが、他にも様々な事業を行ってきました。今後ホームページの充実を図り今まで蓄積した知的財産を活用して協会の発信力を高めます。21世紀はAIの時代です。今後は生成AIが占い業界を席巻するでしょうが、人と人が向き合い心と心を通わす面談鑑定が「占い」の真価を発揮する場に変りはありません。相談者の不安を取り除き、希望を与えて幸を呼ぶ占術士が満ち溢れる協会にして行きましょう。